美空ひばり・・・⑩・・前略、関口範子様

・・・紙面にて失礼申し上げます。貴書「美空ひばり恋し お嬢さんと私」楽しく楽しく拝読いたしました。(なんといっても「待望の書籍」ですから。)
全編に流れるひばりへの深い深い愛と信頼、そんな人に出会った幸せな気持ちが文字の行間にまで溢れていました。同時に、そんなあなたが側にいてくれたことはきっと美空ひばりも幸せだったでしょう。二人で撮った写真、たくさんの友人・知人と一緒に収まった写真、どれもひばりもおのりさんも、安心し切ったいい笑顔をしています。


・・・ほぼ自分の一生と言っていい時間を、一番好きな人と過ごせたなんて、そうそう誰にもあるものではありません。まずそんな相手に出会うことさへ奇跡のようなものです。
あなたとひばりの関係は、人間と言う存在の「真の共生関係」、そのひな壇の最高位に位置するものです。


あなたが優しいように、ひばりも優しい人でした。
あなたが気づかうように、ひばりも実に気配りのできる人でした。
あなたがその資質において、真っすぐであったように、ひばりも激動の芸能界にいて、最後まで心奇麗で真っすぐな人でした。二人とも、そのように生まれていますね。
何より二人の忙しい日々が、大勢の人々の生きる心の安らぎになっていたことはこの上ない幸運でした。神様の采配に、、、感謝です。そんなおのりさんの日々を知ることができて、私も感謝です。


もうだいぶ前のことですが、京都嵐山の「ひばり会館」に早朝一番に並びましたが、開場近くなるとどんどん団体バスが到着し、すごいことになりました。入る時に受付の女性に「いつもこんな状態状ですか」?」ッと聞いたら「はい、毎日です」っと事もなげに返されました。(^^;)
丹念に展示品を見ていき、やがて「国民栄誉賞」の前に立ちました、、、が、正直、私はガッカリしました。人を褒めて讃えることが実にブサイクな日本の政界人は、その記念品までブサイクでした。「なに?これが栄誉賞?」っでしたね。(ひばりよ、ごめん。)
、、、ま~好き嫌いもあるでしょうが、これを考えた人、、、ッパス!(--;)
せめての救いは生前、これをひばりが手にしなかったことです。まして当時の総理大臣は中国の美人局にまんまと引っかかった愚か者です。触らなくて良かったですね。


・・・大勢の人に好かれ、昭和を代表するトップエンターテイナーとして、最後まで第一線で活躍し、平成になって「あとは頼みますよ」っで東京ドームという大球場でのコンサートを成功に終わらせ、最後までヒット曲「みだれ髪」を出した。これこそが美空ひばりの最高の国民栄誉賞です。
そしてそんなひばりをずっと側で支え続けた関口範子さん、あなたもまた国民名誉賞なのです。(その通り)



・・・そう遠くない日に目白のひばり邸に予約を入れて、ひばりに出していたという食事を味わいに伺います。あなたに会える日が、今の私の楽しみになりました。 早々


追伸  
季節は一気に秋、そして冬へと毎年、正直さを届けにきます。健康愛されますように。