美空ひばり・・・⑧・・「関口範子の幸運」☆☆☆

・・・「運」の良し悪しは簡単に正否は論じられない。なぜか?
天気と一緒で、その日は晴れでも翌日は雨?がある。2~3年いいことが続いても、4年後からガタ落ち?っもある。どこでどのように運ばれていくか?それこそが「運」そのものと言える。


・・・一気に進んで、寄り添い続けたお嬢さん(ひばり)が逝去して、関口範子はどうしたのか?もう身の回りをお世話する美空ひばりはいない。実家へでも帰ったのか?
否!、彼女はいまも美空ひばり邸に暮らしている。彼女の他に二人の女性(辻村あさ子齋藤千恵子)がいて、みんな仲良く一緒に暮らしいている。そのままにしたひばりの息子、加藤和也もナイスガイです。
3人は今も生前のように、毎朝食事を用意してお供えするのだとか。(比叡山を思わせます)
ひばりの何が好きだったのか?関口範子は一番に「笑顔」だと答えてる。これはわかる気がする。芝居でも、歌の途中でも、話している時も、フっと見せるひばりの笑顔は実に澄んだ目をして清々しい。あんな眼で見られたら、なに言われても受けたくなるよね~(わかる)


余談だが、母・喜美枝が生前の頃はどこに行くのも一緒だし、宿やホテルも同じ部屋で寝ていたようだが、喜美枝が「ね~お嬢」っと声をかけてひばりが「な~に?」っと顔を向けると、喜美枝はドキっとした!?ッとどこかに書いてあった。この感覚、あなたわかりますか?


写真集も数冊買って、断捨離をくぐり抜けてまだ持ってますが、そのどのページを開いても実にいい笑顔で収まってます。こ~いう笑顔をする芸能人、、、他に知りませんね。


羨ましい人・・・etc
エピソード1)・・・俳優の北王子欣也がまだかけだしの頃、ひばりに飲みに誘われたらしい。あれこれ話して飲んでるうちに、突然ひばりが「悲しい酒」をアカペラで歌い始めたとか、、、それを真横で聴いていて鳥肌がたった、っと語っている。・・・(^^;)
あ~たね、想像できる?
自分の真横にひばりが座っていて、30センチも離れてない距離で生歌を聴いているこの場面、、、あ~殺意が芽生えてくる。ま~ま~
エピソード2)・・・これと似た場面が、ひばり復帰の最初のレコーデイングにある。
「みだれ髪」を同録(オーケストラ同時に歌も録音する)を希望したひばりが、船村徹の真横でピアノに合わせて歌う姿だ、、、グギ~(ま~ま~)
エピソード3)・・・歌途中の♬~なげてと~ど~か~ぬ~っの「ぬ」の音、船村の譜面では=ララ~ララ~ファミレ~ラ=、、、っで、ラの音だったらしい。それをひばりはファにいって歌った?**理論的には問題ない。
「なんだよ、間違えて覚えてるな~っと船村ちとオカンムリ、、、なんだが、何度かテイクバックを聴いてるとひばりの取ったファの方がよく聴こえてきた。(; °_°)っま、マズイな~このままだと~っで、「ダメだよ~ここの音~ちゃんと書いといてくれよ~」だって。Σ( ̄□ ̄;)
エピソード4)・・・ジャズトランペッターの日野皓正はペットの口に当てるマウス部分にHIBARIっと彫っている。
エピソード5)・・・レコーデイングでひばりは2回以上は歌わなかった。
エピソード6)・・・フォークの岡林信康泉谷しげるはひばりの家で、川の字になって寝たらしい。真ん中に居たひばりにいたずらしなかったか、今も気になる。(^^;)
もし会うようなことがあって確かめられたら、「した」っと言ったら回し蹴り!「何もしてない」っと言ったらヘッドロック??、、、どっちにしてもかけたくなる。なぜか?
泊まったこと事態がムカつくのだ。ま~ま~ま~(--;)
エピソード7)・・・指揮者だった岩城宏之氏(故人)は大変な美空ひばりファンだった。海外へ行って、団員の人達とくつろいでいる時、みんなそれぞれ好きな音楽を交代でかけていたが、団員の一人が「日本の音楽を聴いてみたい」っと言うので、持参してた日本の歌手のCDやカセットを楽団員にあれこれ聴かせたらしい。でもみんな聴いてくれるのだが皆な浮かない顔をする。好き勝手言われアルゼンチンあとに、岩城さんは美空ひばりの「柔」を聴かせたらしい。
みんな黙って聞いていたが、そのうち一人が「う~ん、この歌手は今まで聞いたのと全く違うね。歌ってる内容はわからないけど、なにか響いてくるものがある。上手い!」っと言い、みんながそうだね!っと賛同したとか。
岩城さんは「音楽は本当にすごいものは言葉を超える!んだな~」っと実感したとか。
そして自分が好きな美空ひばりは、改めてすごい歌手なんだと嬉しくなったと言ってる。
・・・ラジオ放送だったが、ふと自分もラジオが終わってから「柔」をかけてみた。
岩城さん他、欧州の劇団員たちが集まってる場所や雰囲気を想像しながらね。


・・・う~ん、なにかね、コブシグルグル回す歌だし、、、これを欧州のクラシックを勉強した若い楽団員にはどのように聞こえたのか?不思議に思ったものだ。まだ「真っ赤な太陽」ならわかるんだ、16ビートだしね。でもそこがこちら側の狭い解釈で、外国人だからテンポのあるものを、、、(^^;)っとかじゃないんだね。むしろ日本人よりそのままを受け入れてる、っと思った。
エピソード8)・・・「題名のない音楽界」っという番組があった。
作曲家で指揮者の黛敏郎が司会をしてた良質なエンターテイメント番組だった。この番組が2週に渡り「美空ひばりの特集」を組んだ。もちろん出演は美空ひばり。(ひょっとしてこの時も、関口範子は舞台袖でこれを見ていたのか?OMG~)
DVDを持ってるが、もう都々逸から端唄小唄、ジャズまで贅沢な内容だ。
そしていつ頃のものなのか、この「ひばり特集」を黛敏郎と岩城宏之さんが一緒に視聴しながらコメントする番組テープを知人から送ってもらった。もう岩城さんが「これ見てて悔しくてね、僕が指揮したかったな~」っと言ってるのが印象的だった、そう、本番は岩城さんじゃなかったんだね。・・・続く・・・