世界は下剋上・・・・その最高峰「ブルース・リー」

・・・もうこれ以上の存在は出ないだろう?・・・を打ち破って出てくるということが、いかにハイレベルなことかわかろうというもの。映画史上、アクションシーンは彼の出現以後、ガラリと変わってしまった香港が生んだ偉大なアクションスター「ブルース・リー」も、下剋上を抜きん出た存在です。

ブルース・リー 燃えよドラゴン vs.オハラ


ピストルでズドン!っで終わりだったハリウッドはブルース以後すっかり様変わりして、多くのアクターが武道の真似事をしています。ズドンだけでは面白くないのです。アジア映画のアクションの迫力にハリウッドは完全に水をあけられ、まったく歯が立ちません。またアジア映画も最初の火元があまりに強烈な最高峰だったので、中途半端なモドキアクションでは笑われるだけです。だから互いにしのぎを削ったアクションが展開され、もうハリウッドはアジアアクション映画に歯が立ちません。
ジャッキー・チェンジェット・リードニー・イエン、続々と出てきました。しかも女性まで、、、


「燃えよドラゴン」で共演した黒人の空手チャンピオン、ジム・ケリーはブルースのことを、「俺が出る難しさよりアジア人の彼はさらに困難だったろう」とその偉業をたたえています。


・・・そう、アジアの俳優は添え物的扱いで相手にされず、まして主演??なんて夢のまた夢の世界でした。TVシリーズの「グリーン・ホーネット」では仮面をつけてますが、映画関係者が「あのアジア人の顔はなるべく出すな」っと言ってます。この誰よりハンサムなブルースをです。黒沢映画も素晴らしいが、世界が下剋上として、そこからダントツで飛び出し、自国の文化を高見に上げ、差別的だった人種としての扱いをハイレベルなポジションに押上、その存在を世界中に知らしめ、死後40年を過ぎてその人気は衰えることなく、映画史上三千と輝く名作を残したアジアの下剋上最高峰は、ブルース・リーを於いて他にありません。
★・・・香港情勢もあって、少し強引に引き出したかもしれませんが、まだまだ差別の激しかった時代に、単身アメリカに渡り、その夢を叶えたブルース・リーは香港の誇りであり、希望の福音です。束縛されることが大嫌いだったリーさん。きっと香港市民のみなさんを応援してると思います。