美空ひばり・・・⑥・・「関口範子の幸運」☆

・・・この書籍が発売されたことを知った時、「やっとか~」で30年の空白を埋める重厚な本を予想したが、B5サイズの厚さ1㎝を少し越えるくらいの255ページだった。(^O^)
別にいけなか~ないが、これをナメるように4日かけて読んだ。通常なら2~3時間ですむ。(^^;)。。。早く終わるのが惜しいのだ。時折入る写真をしげしげ見つめ、そこにあれこれ想像を膨らませながらページをめくってると、、、ま~4日くらいはね~。


いくつか新発見?を書くと、ひばりがよく人にプレゼントしたのは、もらった側のインタビューやら放送やらで知ってはいたが、実は母・喜美枝も気前のいい人だったようだ。
演技の勉強かねて、関西に居る時は京都の先斗町で芸者呼んで過ごしていたらしい。
きっと芸者の細かい動きや踊りや三味線、いろいろ勉強していたのだろう。ひばりの芸者姿は艶やかだものね~。その芸者の誰かが?喜美枝を見て、「そのお着物、とても素敵ですね~」なんて言われると、お母さんはすぐに家に電話して「着物もってきて」っと伝えて、その場で自分が着てた着物を脱いであげたらしい?:(;゙゚'ω゚'): あわわわ
ふむ、、、個人的には一般人があまり知ることもないあれこれを自分も知ってはいるのだが、こんなプレゼント話は聞いたことがない。実にアッサリとサッパリした人だったようで、ひばりもそういうところがあるから、これはお母さんに似たのだろう。(クソ、わしも何か欲しいぞい!~コラコラ)


・・・映画が忙しくなってくると、京都の岡崎に新居を構えたらしいが、関口範子いわく、その家でセリフなどの稽古をしてるところを見たことがないそうだ。それでいて、現場では全くよどみなくセリフが出てたとか。
さらにひばりが女優としての特異体質…(・・;)?だったのは、顔に汗をかかない?ということだった。どんなに激しい動きをしても首から上は汗をかかなかったらしい。
きっとひばりは身体までもコントロールしてるのだろう?と範子は思っていたとか。凄いね。
ズラをかぶっての動きは、まして京都の夏などは、暑い上にクソがつく。(失礼)
たまったものではないだろうことは、演じる者だけではない。結髪さんは仕出し(その他大勢)も含めて無数の人間が、むせ返る中でかぶっていたカツラを一つ一つ丁寧に奇麗に掃除して、また使えるようにしていくのだから。中にゃ~匂いだって半端じゃ~ないものもあるだろう。(--;)
主役のカツラは高価そのもの、その主役がカツラを汚さないというのは、これほどありがたいこともなかったろうと想像する。(これは大川橋蔵もそうだった)
・・・またひばりはいつも人当りがやわらかく、どんな人にでもにこやかで、厳しくあたるということは無かったそうだ。
偉くもないのに威張ってる奴、一時の脚光でスター気取りしてる奴、TVに出てるからって人を見下してるような奴、、、ワンサといるわいね。(そ~よな~)


・・・大スター美空ひばりは、車で移動中もどこかの劇場で人が並んでると、「誰のショー?」(島倉千代子さんです)、、、っと聞くと、「お千代?そう、ちょっと寄っていくわ」で激励に行ったらしい。楽屋に戻った島倉は、そこに美空ひばりを見て驚き、大感激して泣いたとか。なぜか?島倉はひばりに憧れて歌手の道に入ったからだ。
ひばり逝去後のいろんな人のインタビューの中で、島倉はこのことを語り、もう心臓が止まるかと思った?っとその時の気持ちを語っている。
余談だが、その他の大御所と言われる歌手が、後輩の同じ歌手をそのように突然激励訪問した?ッという話を聞いたことがない。(私が知らないだけかも、、、)