美空ひばり・・・⑤・・「関口範子の資質」

・・・付き人の仕事?、、、っと言ってもなかなかピンと来ないと思うが、早い話がその場その時でスターが必要とすることを先に読み取って準備をし、普通に動かすことである。いちいち「あれ持ってきて、これ用意して」なんてことを言わせるようでは役に立てない。あれを先に用意し、これをすでに準備してることである。ましてひばりのように分刻みのスケジュールとなればその気の使い方、神経の配り方は大変なものだったろう。
ひばり一人が動いてるわけではない。映画ともなれば多くの共演者、スタッフ、メデイアへの気配り、その地、取り巻く連中の邪魔にならない位置にて、それで用事は素早くできる距離??考えただけで頭がクラクラする、、、っが、関口範子は「ちゃんとお役に立つように働かなければ」っとさきを読んで考えて行動している気転の良さがある。
ひばりはおろか、周りの人から「おのり~」っと親しみ込めて呼ばれていたのが頷ける。


・・・後援会に入っていた関口範子が初めてそれに参加したのは昭和32年1月4日、〇〇会館での関東地区茶話会とある。羨ましい(^^;)のはその後援会が企画した美空ひばりの「妖艶雪之丞変化」の撮影所見学ツアーを行ったと記述がある。
★・・ここから独断・・・個人的には少々のことで他人を羨ましい??っと思うことない自分だが、これは本当に、心底羨ましい。なぜか?
機械あらばこのひばり「妖艶雪之丞変化」をご覧あれ。
・・・画面にひばりが衣装を着て挨拶前の正座とお辞儀をしてる。
拍子木の音がカ~~ンっと響いてひばりがふっと顔を上げるのだが、、、ま~その時の艶やかなこと、美しいこと、煌びやかなこと、御光が指すとはまさにこのことで、スターとしての絢爛豪華な錦絵を見てるがごとく、光がこの一点に集中した!!っと思えるくらいの艶やさである。
日本に役者も数いれど、これほどの華やかさを持った女優を見たことがない。
またこの「雪之丞変化」は日本の二枚目役者、大映の「長谷川一夫」。あの李香蘭との日劇共演では、つめかけた観衆が日劇を7周り半埋めたとか。そして東映時代劇の二枚目スター大川橋蔵の2代スターがすでに演じてる。「ちょっと落ちるな~」っでは済まされない。ひばり自身もみっともない作品にはできないと語っている映像が残っている。
その冒頭挨拶にパっと顔を上げた時、男の自分でさえも思わず「うわ~」っと声を上げたものである。芸能の神がひばりに降臨した、いやひばりが芸能の神になった?っとさへ思える華やかさである。その衣装を着けたひばりと一緒に写真まで撮ってるというのである。ググ、グギ、ガ~獄門磔じゃ!おのり~~~(^^;)である。(許せ、男の嫉妬だ)
★・・・そのほんの一部だが引用する。ただしこの画像は少しボケていてあまり良くない。ぜひDVDでもレンタルしてご覧あれ。
しかし、美空ひばりほど日本髪の似合う女優を自分は知らない。(わかる)
また時代劇の名作といのはあれこれあるが、今の人はその殆どを知らない。スマホ世代と言えばそれまでだが、時代劇には日本人の人情も、親子兄弟姉妹の家族愛も、男同士の固い契りも意地も気概も盛り込まれた秀逸な芸術作品が多い。消えていくのが惜しいのと、演じられる役者がいないのも、、、やむを得ないかな~(そ~よな~)



美空ひばり 雪之丞変化(唄 美空ひばり)