世界は下剋上・・・・①

・・・海外に行くとよく見る光景である。路上パフォーマンスは日本より圧倒的に多い。
さらにそのパフォーマンスの種類の多彩さには通りを歩くだけで退屈しない。みんな実に小銭を入れる。しかも本当に小銭だ。日本でいうと10円くらいか?でも日本人はやさしいのか、100円が多い。中には千円札も割りにある。パフォマーと話したことがあるが、日本で一度路上パフォーマンスをやるとなかなか次の国へ行けないそうだ。(^^;)
もちろん稼ぎが多いからだが、、、これを含めて少し考察をする。

Sultans of Swing, Miguel Montalban, 24th January 2016 - 9 minutes 30 seconds
今、(ま~もうだいぶ前からだが)世界のパフォーマンス=ショービズは大変革の真っただ中にある。切り込む角度が多すぎて難しいが、あえて短く言えば「単独行動」が可能になったからだ。それまではショービズ世界に打って出るのは、さまざまな手続きをふんで最終審査?に通ってデビューっという形だった。
具体的に言うと、バンドならオーデイションやコンテスト番組に出演して1~2位を勝ち取り入賞して、それから企画会議やら、レコーデイングやら、宣伝写真撮影やら、売り出し予算やら各メデイアへの根回しやら、スケジュール調整やら、とにかく煩雑な用事が多い。狭くて薄汚いライブハウスはおろか、もう呼ばれりゃ~、いや、呼ばれなくてもあちこちでライブを敢行することになる。楽器運ぶ車もいる。搬入搬出も当初は全部自分たちでやる。演奏でエネルギー使い果たして楽器片付けるのは若い時ならではある。「夢」が全てに勝ってるからだ。
それで運よくヒットすればいいが、外れたらOUT。2回目はない。昔は演歌歌手など何年もかかる?の暗黙了解があったから、数年はまだ面倒見てくれたが、今はなにもかも短期決戦で、早い結果が要求される。しかし結果が出てないと当然給料?などたかが知れている。ツブシが利かない世界だから、貴重な20代をそれに奪われて終わると後が悲惨だ。(でもあとが悲惨を承知でやり続ける好きさと覚悟もないと、難しい世界でもある)
ま~書き出すとキリがないが、インターネットが出現するまでは大体そんな感じだ。


しかし何事も変化あるもので「世の中は常に新陳代謝」である。ネットの出現はやはり革命を齎(もたら)した。上の条件を全てクリアーしたからである。どういうことか?
まずはテクノロジーの進歩で荷物(楽器)を最小限にまとめて単独行動(プレイ)が可能になった。そう、メンバーを必要としない。煩わしい人間関係がないので「解散」??もない。しかも一人でも多くの人に、、、のライブは自分を撮影してネットに出せば、軽く1千万人以上(; °_°)の人に知れ渡る。普通にライブやって1千万人に知らしめるって、あ~た、不可能ですよ。しかもお金が入る。事務所からもらう金など比較にならないお金がね。そう、プロダクションがいらない。ひたすら頭下げてあらゆるメデイアを廻ることもない。全部自分に決定権があり、選択の自由がある。自己責任だけを納得すればいい。(^^)・・・続く・・・